第四大戦III
鬼譚
由布鷹正──鬼。少年を殺人鬼に変えたものとは。
STORY
少年は母親と二人、各地を転々として暮らしていた。荷物は最小限。宝物は国語辞典、DVDプレーヤーとDVD。たまに父親が姿を見せた。「普通」の少年ではなかった。由布鷹正には角があった。少年と両親は鬼だった。
ある日「人間」たちが牙を剥く。父を殺され、母とともに監禁されて、少年は身も心も壊されてしまう。環境保護団体アーシアンズの襲撃によって囚われの身から脱し、幽閉中に母が産んだ妹、郎女(いらつめ)と再会を果たすが、彼の心に穿たれた穴はどこまでも深く、暗く──。
2024年9月15日ごろ発売
本体価格900円+税
登場人物
由布鷹正
鬼。人間により幼い頃に監禁・幽閉され「懐柔院」という施設で育つ。環境保護団体アーシアンズの助けにより脱走に成功するが、人間への怒りがなくなることはなかった。 19歳の時、ピアノ発表会に乗りこみ安条世羽の家族などを殺戮する。
由布郎女
鬼。由布鷹正の妹。「懐柔院」にて幽閉中の母から生まれた小鬼で、鷹正とは二歳の時に面識を持ち、兄と慕う。 十数年後、逆白波アロヲや猫又、そして犠牲者でしかない世羽を逆恨みし、執拗に付け狙う。
紅崎波濤
東市の半グレチーム「善神末禍(ゼンシンマッカ)」のリーダー。鷹正に興味を持ち、チームに引き入れ、その運命を翻弄する。
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